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筆の進み具合が良ければ、一日に、三章とかのハイスペース。 「若君、デザートは…」 「食べてる暇ありません。小説コンクール用に、一つ、作品を作り上げたいんです。今は、食べてる時間ですら惜しいので」 甘味類には目がない克樹が、デザートを断った。 あぁ…。 明日、槍でも降るわね。 「新作だと、捉えて、宜しいのです…?」 「オリジナルの完全新作。BLですよ。詠清さんには、馴染み無いかも知れないですけど、世の中では、流行っていますし…。サイトの中でも、話題性がある物です。BLとは、ボーイズ・ラヴの事を顕します。同性愛者とか、ホモ、ゲイ、リバ等を題材に、色んな物語がありますしね。勉強になりますよ…」 「…」 「まぁ、偏見がある方は、ノーマルを、お薦めしますがね…」 ー…一葉落ちて天下の秋を知る。 克樹が、そうしたいなら、私や詠清さんが、口を出す必要は、ないわね。 水を差す様な、行いをしたら、バチが当たる。 「邪魔してはいけませんから…。部屋に、戻って、デザート食べましょうね、詠清さん」 「ちょ、な、奈篦~」 私は、詠清さんの背中を押し、部屋へ、戻る道を歩いた。 ちょっと、悪戯したかっただけだと知ったから。 それに、志龍が書いている小説もBLだと解ったら、克樹、どんな顔をするのかしら。

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