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船盛りをするつもりなのか、ツマや飾りまで、用意されている。
冷蔵庫に保管されている生物は冷たい。
所謂、ひんやりのレベルではないのだ…。
「…つ、冷たっ、ぁ」
「私の…ご希望に添えてくれて感謝しています。深李様の全裸を見るのは、小学生以来。久しぶりです。見ないうちにアチラも、立派になられまして…」
「感謝されたくない。というか、勝手に脱がしたんだろうが」
「ふふふ、良いですねぇ。盛り付けたら、食べてあげますので、動かないで下さいね。折角の作品を壊されるのは、心痛いですから」
壊したら、これ以上の仕打ちが待っている気がして、動けない男性。
「胸には、鮪、サーモン、イクラ。腹の方は、カンパチ、ハマチ、鰤、白子、ウニ、蟹、鯛。アチラは」
材料を口にして盛った彼は…。
男性の大事な部分に飾る物を、探していた。
辺りを、キョロキョロと、確認しているようだが。
一体、何を、探しているのだろうか。
『アチラは』の後が、気になるんだけど。
もう、葉っぱでも良いから、人様の瞳に触れない様、隠してくれたら有り難い。
恥ずかしさが込み上げる彼は、早く、探して欲しいと。
ー…願う。
兎に角、倉科…。
下半身を晒されている状態を、どうにかして欲しい。
彼の行動に頭が痛くなってきた男性であった。
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