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つまり小人閑居して不善を為す
柔らかいベッドには不釣り合いな固い感触に、不審に思って手探りでゴソゴソと漁る。
するとその固くて角ばった物が、枕の下ってよりも、シーツの下にあることに気づいた。
その時むずりと芽生えたのは、イタズラ心。
こいつは昔から、いつもエロ本の類いを全力で隠してくる。
だからこれはたぶん、しまうのを忘れていたんだろう。
黙っていれば分からないと思い、しめた顔で俺は四隅がゴムで止めてあるシーツの下に手を突っ込んだ。
ちょうど枕の下あたりの位置──、冊子のような本みたいなものに指先が触れる。
一体こいつは普段どんなネタで抜いているのか。
純粋に不純な好奇心がわいて、からかってやろうと引っ張り出してみる。
普通の雑誌よりは小さく、単行本より大きい。が、それにしても随分と薄っぺらい。
でも表紙を見ると明らかなエロ漫画だ。左上には“R18”のロゴがある。
巨乳でいかにもな萌え系イラストの小麦肌ギャルが、全身にあやしい白濁をかぶって、嬉しそうなアヘ顔で惜しげもなく胸をさらし、ムチムチで肉感的な両足を開脚させている。
一応水着のような面積の小さい布で最低限のところだけ隠されてはいるが、溢れんばかりのでっかい乳は丸出し。
くっきりとした日焼け跡は、そういうフェチでもあんのか?しかもパイパンて。
いや、まあ……あいつがこういうアニメのキャラを好きなのは知っていたが、まさかズリネタにまでしていたとは。
今さら引きはしないが、エロゲだけでなく本まであるとは思わなかった。
やっぱ現実の女に興味ないんかなあ、とは、ちょっと思った。
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