目次

123話 / 98,619文字 / 197
【受難の前兆】side美夜飛
つまり小人閑居して不善を為す
愉快
戯れの果てに
異変
違和感は痛感へ
見なきゃよかった
当惑、拒絶、畏怖、放心
はじまりの終わり。
1
【瓦解開始】side兼嗣
僕の世界は君でできてる
君でできた僕しかいない世界
僕の君はすべて幻想
君を穢すのは僕だけ
【遅かれ早かれ】side美夜飛
嵐の前の
自分なりに
見て見ないふり
訪問者は邪魔者か救世主か
さがしもの
油断ではなく確認
つかの間の
ああ言えばこう言う
なんで知ってるの
壊れないって、言ってくれ
後悔先に立たず
いっそ殺されたい
そんな声、知らない
どうしてこうなった
無力
噛み合わない
むしろ逆
そういう意味じゃない
全然わかってない
よくそんなことできるな
じれったいんだよ
好物は最後に味わう
不憫なカミサマ
そして自分に裏切られる
気持ちよくない、のに
悦びの涙みたい
言わないでほしい
理性はギリギリ
あふれる
さらけ出して
がんばったから、もうやめて
余韻でなく後遺症
本番はここから
愛がおもい
無理なものは無理