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よくそんなことできるな
なのに兼嗣は俺の、半生は一緒に過ごしてきた同性の幼なじみの痴態を目の当たりにして、引くどころか甘ったるい嘆息を漏らし、むしろキラキラと目を輝かせる。
そしてどこから食べるか迷うように視線がふらつき、興奮しきった様子で、そこに顔を近づけてきて。
「っや、やめ、兼嗣、かねつぐ……っ、いやだぁ……っ」
思わずバタつかせた脚をしっかりと抑えこんで、ぴちゃぴちゃと舐めたのは、つるりとした会陰部だった。
「んっ、ふ……、ぅ……うぅ、」
竿でも玉でも、穴でもない。
何もないそこをちゅくちゅくと濡らしながら舐められて、太ももがひくひくした。
な、に、それ。そこ……、変な感じ、だ。
舌の表面の感触に、腰がぞわぞわする。が、刺激はそれほど強くない。
だけど無視できるほど何も感じないわけじゃなくて、混乱する。
目が眩みそうだった。
ふにゃふにゃと力が抜け、与えられる微弱な愛撫が生ぬるくて、刺激に集中してしまいそうで。とっさに自分の指を噛む。
「っふ、ふ……っは、ん」
兼嗣の大きな手のひらが、内ももから膝の裏を往復して、腰や脇腹をするすると撫でていく。
温かな手のひらがくすぐったくて、上半身までひくんっと戦慄く。
耐えるようにシーツを握りしめ、ぎゅっと目を瞑る。
まだ柔らかな胸の突起に、少しカサついた指先が触れた。
「は……ぁっ、んっ……」
さわさわと指の腹で胸の突起を撫でまわされ、鼻にかかった気持ちの悪い声が漏れる。
未発達なそこはくすぐったくて、健気にツンと尖る。のに、何度か摘まんでくりくり刺激すると、手のひらは脇腹や腰をマッサージするように揉んだり、撫でて、はぐらかされる。
「ふ……っうぅ、」
会陰を濡らしていた舌は、今度は脚の付け根の皮膚が薄いところを舌先でぐりぐり擽って、時おり限りなく股間に近い筋の張ったところに歯を立てる。
肝心なところには、触れない。
ただ存在を確かめるみたいな、だけどそれだけでは済まない、明らかにいやらしい手つき。
「んゃ……っ、は……、ぁっ、ぁあ……っ」
声が、抑えられない。
指先で脇腹や鼠径部を撫でられると腹筋がひくついた。
双丘を両手で揉みながら、ぴちゃぴちゃと何が楽しいのか、熱心に内ももや尻の谷間をしゃぶってくる。
身体の芯に微弱な快感が這いずって、ふるりと内側から震える。
とてつもなく、長い時間のように感じた。
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