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あふれる
身体中に燃え広がる羞恥心。
視線で、声で、指で、犯される。侵され、る。
目に焼きつけようとするうっとりした表情が、その双眸に俺しか映ってないのが、こわいのに。
「は……、やば……えっろいなあ。俺の指でひくひく感じて、大事なところ舐めなめされてとろとろになったみーちゃん、本当かわいい。動画撮っておけばよかった。スマホ近くにないのが残念だな……」
「……んなこと、させるか……っ」
「ふは、だよねぇ。でも、そんなのしなくても、俺もね、ちゃんと覚えてるから」
「……っ、あ、やめ、後ろ、やだ……っ」
ぐちゅぐちゅ、ぬちぬち粘着質な音が下半身から響いたのと同時に、指の抽挿を再開されて、腰の奥から震えあがる。
身体が熱くなって、中心がずくずく疼いて、イきたくて。
淫らな感情に、支配されそうで。
「お尻、だめなの? どうして? こんなに気持ち良さそうなのに?」
「ちが、ちがぅ……ちがう……っ、」
「なにが違うの?」
「きもち、く、なぃ……っ」
「……そう。じゃあ気持ち良くなるまで、たくさん触ってあげるね」
「やだ、むり、やめて、やめて……っかねつぐ、たのむ……ッ」
首を振って、枕を、シーツを握りしめる。
脚を閉じても、もう後孔に兼嗣の指が入っていて、自身も片手で扱かれているから、閉じたところであまり意味がない。
不気味な笑みさえ浮かべるその表情も、ふざけた戯言も、ぞくぞくとした悪寒はすべて、今は快感に成り下がる。
腹の底から迫りあがる情動を、自分ではもう制御できない。
「んぁ゙……あ、んんぅ……っ」
内ももの際どいところに、兼嗣の舌が這う。
後ろをじゅぽじゅぽ三本の指でかき回されて、だらしなく蜜を垂れ流す勃起した自身をちゅこちゅこ扱かれる。
めまいがするような光景に、ぎゅっと目をつむる。
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