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奥の奥まで

 それでも与えられるのは燃えるような快美だけで、それが余計に、防衛本能がバグッたみたいでいやだった。 「ね、これ、当たってるっ、奥、おれのっ、先っぽに……っ」 「やっ、ぃやだ……ッ、怖ぇっ、なに、なに……っ」 「わかる? 一番、奥……っ、ここ、」  兼嗣のがギリギリ届く、奥の、おく。  そこに臍の裏側のような、感覚が鋭すぎて痛いようなところがあって、触ってはいけない剥き出しの粘膜がある気がして。  ぱちゅぱちゅ可愛らしい音を立てて、その最奥をツンツンされると痛くて、今にもそこを抉られそうなのが怖い。  むせび泣き、喘ぎながら訴える。 「……は、これ、たぶん、結腸……っ?」 「やっ、ぁあ……っ、んぁ、なに、なにそれ……怖ぇっ、さわんな、ァあ……っ!」 「ごめ、奥にっ、当たると……吸いついてきて……っ腰、とまんないッ」  言いながら、兼嗣は俺のナカの感触に虜になったように、律動は止めてくれない。  ぱんぱんと軽快な音が、忌々しくて卑猥で、恥ずかしい。 「いや、ィやだあっ、こんなの、ぁぐっ、知らねえ……っ、いらない、っぁあッ、おかしく、なるッ、こわいぃ……っ!」 「あぁ、泣かないで……っ、みーちゃん、みやび、」  肩を押されて、膝を開かれる。  庇うように背中を丸め、横を向いてゆるく体育座りするような体勢から、自分を明け渡すような正常位にされる。  ナカで兼嗣の角度がぐるんって変わって、その刺激に背が弓なりに曲がった。  脊椎から脳天まで、ぞくぞくと快感が貫く。    膝を曲げて開かれた両足の間では、自分のモノがピタピタと腹について滑稽に揺れ、充血しながら、枯れることなく愛液の糸を垂れ流していた。

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