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果てた先には

 耳許で、兼嗣の切羽詰まった低い吐息が吐き出され、極限まで膨れ上がった快感が、熱が、どろりと身体中を満たす。  温かくて、泣きたいくらいの激しい感情に包まれ、淫らな多幸感でいっぱいになって。  何かに縋りたくて奥を突き上げる兼嗣の腰を太ももで挟むと、きゅうっと、ナカまで締まる。  「……ッ、んぁ゙──……っ!」 「う、ぁ……っ、みーちゃん……っ」  余裕のない上擦った声で名前を呼ばれるのが、嬉しいなんて。  肥大した前立腺をズリズリ擦りながら深いところで小刻みに抽挿され、疼痛のする最奥まで突き抜ける。  ピストンされ続けると、奥と前立腺、どちらの刺激もひとつになって、びりびりと電気のように倍増して。  熔岩みたいにどろりとした快楽が次から次へと一斉に襲いかかり、終わらない絶頂がこわくなって、力のない腕で必死に兼嗣の背中に縋った。 「ァあ゙っ、ん……ッうぅ゙……~~っ! ──ッッ!!!」  内壁がうねうねと蠢き、ふるい落とされそうな衝撃と脱力感が、身体の芯を揺さぶる。  それは短絡的な射精感ではなく、腹の奥から濁流のような快楽が広がって、断続的に、何度となく弾ける。 「……っ、──……ッ!」  ねっとりと、官能的で強烈なそれに、内腿がびくびくと不規則に跳ね続けた。  さっき射精したときと全然違う。  何回分ものそれをさらにブーストして凝縮したのをずっと味わっているような、自分の存在さえも曖昧になる、感覚だった。 ……きっと、ものすごく深いところで、達してしまった。 「あ……っ、ぁ……あぅ……ん……、」  余韻があとを引いて譫言のように喘ぐ俺を、兼嗣は熱い身体で抱きしめる。  敏感な奥に埋まったままの巨大なそれが、ピクピク痙攣している。  しばらくするとゆるゆると何度か前後され、緩慢に、奥まで満遍なく塗り広げる。  余すことなく、じっくりと。  兼嗣の精を植えつけられたような気分になった。

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