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第二夜「性少年のジレンマ」第15話
――なんで、こんなことになってんだ?
「っ、ぁ、む……りっ」
ものすごい圧迫感に息をつまる。ようやく声を絞り出すと、長い指があやすように俺の前髪をかきあげた。
「大丈夫。……力抜いて、捺くん」
優しくって柔らかい声。
宥めるように今度は腰のあたりを撫でられて――そして苦しさのせいで半勃ちにまで萎れてしまった俺の息子に手が添えられた。
びくん、とそれに反応して気が緩んだ瞬間。
「ッ!! ぁあっ」
ぎちぎちと、俺の身体は貫かれた。
なんで―――こんなことになったんだろう。
「ほら、入ったよ?」
生理的な涙をこぼした俺の目元にキスを落とす……男。
今日初めて会った……この人と、なんで……、俺は――。
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