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第5夜 第49話

「……今日ほんとは不安もあって……俺、優斗さんになにもしてやれねーし……」 「捺くん……」 「だけど……実優ちゃんに一緒に来てもらって、話聞いてもらってよかった。なんかやっぱ実優ちゃんって優斗さんの姪なだけあるよね! なんか俺……んっ!?」  緊張がほぐれて調子にのって喋りかけてたら、なんか急に優斗さんの手が動き出して尻を撫でるようにしながら割れ目に指を這わせられて変な声が出た。 「ゆ、優斗さん?」 「うん?」 「……っあ」  もう片方の手がシャツの裾から潜り込んできて胸を弄りだして、そんで首筋に這う舌。  え、なんでだ!?  すっげー真面目な話の途中な気がするんだけど、なんでいきなりスイッチ入りまくってんだ!? 「……ゆ、……っん」  身じろいだら、顔を覗き込んできた優斗さんに唇を塞がれる。  舌を甘噛みされて吸い上げられて、少し落ち着いてきてた息子があっというまにガチガチになってくのがわかる。  息もできないくらいの深いキスと身体を這う手に頭の中が熱に侵されてく。 「……は……、ゆ……うとさん」  ちゅ、と最後は音をたてて離れていった濡れた唇を目で追いながら、優斗さんに視線を合わせる。 「なに?」  俺は息が上がってんのに、余裕そうな優斗さんは悪戯気に目を細めてる。 「……なに……って。急に…」 「だって捺くんが煽るから、ね?」 「煽るって……ひゃ、っあ」  ズボンの前を緩められて、手が下着の中に差し込まれる。  いきなりの直接与えられる刺激に、優斗さんの腕を握りしめる。 「捺くんのモヤモヤを解消したのが実優っていうのが、ね」 「……っん」  耳たぶをカリッと噛まれて、 「――俺も嫉妬しちゃうんだけどな」  もう理性なんてぶった切られるくらいの甘い声で囁かれた。 「へ……」  笑顔で覆いかぶさってくる優斗さんにポカンとしているうちに、あっという間に服を脱がされて……。  それからはもうなんか……あっという間。  二週間分だから?か、なんかすっげぇ攻められまくった。  いや、攻められてますな最中。 「……ッん、ぁ、ゆー……とさんっ」  俺の息子を咥えられて、後孔には指がもう二本も挿れられて、前立腺を擦られながらほぐされて。  って、んなの耐えきれるわけない。  優斗さんの髪を掴んで、やめてくれって、言いたいけど、実際やめてほしいわけねーし。  つーか、もういつイってもおかしくないくらいの状態。  ぐちゅぐちゅローションをかき混ぜるような音と、息子にからみついてくる舌の動きに身体が痙攣しまくってる。 「……っ……も、っ……もー…むりっ」  腰が揺れて息子を押し付けるようにしてしまう。  優斗さんは平然って感じにさらに俺のを咥え込んでくるから、あー、もうっって感じに腰を振っちまう。  喉まで挿れたら苦しいからだめだって思うのに腰の揺れを我慢できねーし。  それにきついはずなのに後孔は指が執拗に動いて攻め立ててて。 「……あ……ッく……、も、まじ……ッ」  イク……って、頭ん中スパークしながら喘いで、優斗さんの口の中に白濁を吐き出した。  いっきに攻められてたから脱力してベッドに沈む。  後孔から指が抜かれる感覚に身体震わせてたら、白濁をごくんって優斗さんが飲みこんでるのが見えた。 「……飲んじゃだめだって」  まぁ俺も優斗さんのなら飲むけど。 「美味しいよ、捺くんの」 「嘘ばっか」 「ほら」  キス、っていうより舌差し出されて、宙で舌絡める。  ぜってぇ美味くなんかない。  けど唾液渡らせながら必死に舌動かしてたら、なんか美味しくさえ感じる。 「……んっ……は」  ぐっと脚をかかえあげられてバランスが崩れて舌が離れてく。  それに名残惜しさを感じてじっと優斗さんを見たら、色気でまくりな眼差しを返されて、そして後孔に熱くて硬いものが押し当てられた。  ぐちゅ、っとローションのすべりをかりて先端がゆっくり挿ってくる。 「……っあ」  それだけでさっき果てたはずの息子がまたガチガチに勃ちあがって、涎垂らしだす。 「……捺くん」 「……ん……っ……なに…?」 「ごめん、今日余裕ないかも」  眉を寄せてそんなこと言ってくる優斗さんに――ぶっちゃけいままで散々余裕で攻めてきてたのに、なんて心の端っこで思ったのはナイショで。 「……っ……俺も……」  小さく頷きながら、冗談抜きで全部挿れられたら一気にまたイキそうな予感覚えた。  ふっと優斗さんが笑って腰を進めてくる。  硬いものが俺のナカを押し広げて奥へと進んでくる感触に背筋が震える。 「……っ……は」  やばい、まじでやばいくらい気持ちいい。 「全部……挿ったね」  根元まで突き刺したそれをさらに押し込むように腰を押しつけながら、優斗さんが俺の顔を覗き込む。 「ん……っ」 「きつい?」 「苦しい……」  ぼそっと呟いたら、優斗さんが途端に心配そうにする。  だからちょっとしらばっくれて眉を寄せてみた。 「優斗さんに……さんざんいじられたから、早く動いてほしくて苦しい」 「……」  やられっぱなしっていうのもヤダなーと、優斗さんの腰に脚を絡みつける。  一瞬だけきょとんとした優斗さんはすぐに頬を緩めると俺の下唇を軽く噛んできた。 「ほんっと……煽るね」  言うなりゆっくりと動き出す。  抜け出ていく感触と、また突き刺される感覚。  硬さと熱が摩擦してもっと熱く俺のナカをほぐしてく。 「優斗さん……」  手を伸ばしたらすぐに手をとってキスしてくれる。  さっき――苦しい、って言ったのは冗談じゃ、ない。  まじで苦しい。  先週まであったモヤモヤしたものと似ているけど、全然違う苦しさ。  繋がってるってだけで、全部が溶けそうなくらい気持ちよくて、でも苦しい。  ……まじで、優斗さんのこと好きだなって思う、心臓の苦しさ。  律動が速くなっていって、優斗さんの顔から余裕が消えていく様子を熱に浮かされた中で見つめる。  隙間なく埋め尽くされても、足りねーって思ってしまう。 「……は……っく……ン…ッ」  ちゃんと前立腺を狙いながら深く突きあげられてまた絶頂が近づいてくるのを感じる。  でも終わるのがさびしくてイきたくねーな、とか。 「……ゆ、うとさん……っ、もっと」  だけど、イってもイっても終わらないくらいスればいーか、とか。  もっと、もっと、って優斗さんを煽って、抱き締めあってキスして。 「……っあ、んん」  キスの合間合間に喘ぎながら、背中のけぞらせて二度目の白濁を密着し合った身体と身体の間に吐き出した。  すぐあとに優斗さんも熱い欲を放って、その熱さにまたイって。  後孔にうまったままの優斗さんのが硬いままなのに気づいて、今度は俺が上になって腰揺らして。  終わりなんてないんじゃないかってくらい二人でベッドを軋ませ続けた。  ――結局、実優ちゃんの作ってくれた夕食を食いはじめたのは10時を回ったころだった。

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