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『焦らさないで教えて』
「精通する前と後じゃぁ感じ方が違うんじゃないの? 幼いころは前じゃイケれなかったでしょ?」
「知らないっ」
「自分の体なのに? じゃぁ、今日はオナニーの仕方と感じる場所覚えようね」
恥ずかしくて口元を手で押さえて、首を横に振る。
額に汗が滲む。
霧雨がしとしと肌を濡らす。
長い指が繁みを抜けて、性器を通り過ぎて陰嚢を包む。
柔らかな袋を握り揉みしだきながら、中指を伸ばし会陰を人撫ですると声が漏れた。
「あぁっ!」
「乳首は直接触れられるより布越しでそっとつつかれる方が好き。指より舌で転がされる方が感じる。おチンチンよりもこっちの方が好きなんだろ?」
ぬるぬると狭い皮膚の隙間を往復しながら、仰け反る胸を弄り指で突起を擦り合わせる。
やわやわと下肢を弄る手は優しいが、胸を弄る手は少し意地が悪い。
摘まんで引っ張られいやいやと首を振る。
「そんなの、分からない」
「今も下着の上からそっと触られた時の方が感じるのかな?」
「知らないっ」
「そんな焦らさないで教えてくれよ錦君」
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