101 / 245
『熟れ切った果実』
「堅物で清楚な顔して、実はエッチな子だったんだねぇ。クチュクチュいけない音がしてるね」
途切れる事のない快楽。
蠢くように腹の奥に感じた滾り。
焦らされながらも何度も迫る波。
破裂しそうだと思ったとき、海輝は力を緩める。
「あっ、あぁ、あっ、――る、して……もう、駄目。許して」
延々と繰り返されるそれは、どこまで続くのかと気が遠くなる。
狂いそうなのに狂えない、正気のまま崩されていく。
生殺しだ。
「はぁ、はっ、はぁ、はぁ、――あぁ、駄目。これ以上、駄目……海輝、痛い……」
海輝の手の中にある、熱を帯びた性器は痛々しい程に、充血し腫れている。
僅かな刺激で、破裂しそうだ。
熟れ切った果実を思わせるそれを見て、ぞっとした。
己の性器など、まじまじと見たことは無い。
それが、今までにない形となり目の下にあるのだ。
ともだちにシェアしよう!