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『素直になるまで』

「じゃぁ自分でシャワーヘッド持って」  嫌だ嫌だと首を振る。 「自分で持たないなら僕の好きにするよ? 錦君のアナルにヘッド押し当てて中出ししようか」  それだけは駄目だ。  言われるがままにシャワーヘッドを握ると海輝が手を重ねてくる。  そうして錦の手の上からヘッドを握りなおして、笑った。 「このまま、オナニーしちゃおうか」  片足を持ち上げヘッドを自ら押し付けて、自慰をしろと海輝は笑う。 「嫌だ誰がするかっヤダしないっもうしない」 「駄目だ。まだする」  猫の子にするように項を舐め上げる。 「素直になるまで、まだ続ける」 「ひっ、ぃ……」  無数の虫が集まり皮膚を噛みついている。  痛み快楽、酷い疼きにどうにかなりそうになる。  違う。  すでに、どうにかなってしまっている。

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