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『噛みつかれるように』

 なんて酷い事を考えるのか。  錦は必死に首を振る。 「お仕置き……ヤダ」 「じゃぁ、オナニーするね」  小さく頷く。  回数までは何も言われていないだけ、幸運と思うことにする。   一月に一度するかしないかでも問題ないだろう。  海輝が錦の体を反転させる。  向き合った所で噛みつかれるように口付られた。 「んんっ、ふぅ、ん」  シャワーを背に当てながら左手で尻を鷲掴みにし、かき分けて窄まりを人差し指と薬指を這わせこじ開けた。  体が硬く引き連れる。  海輝の胸を押すがびくともしない。  ぐっと指を押せば――僅かではあるが――閉ざされた場所が左右に開かれる。

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