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『身を竦ませる』

「もう臍は止めろ諦めてくれ」  舌先を抜き両掌で体の線を辿り骨盤に手を添え、唾液で肌を濡らしながら臍の周囲をなぞられてジワリと皮膚を通し熱さを感じる。  体を起こして、錦の腹を撫でて開き切らない膝をひと撫でする。  無理にこじ開ける真似はせず、合さった膝の僅かな隙間に中指と薬指を差し入れる。 「ふっぅ」  横臥する錦の傍らから海輝が全身を舐めるように見つめる。  それに応えるように体内から血が集まる。  膝を擦り合わせると大腿に挟まれた指がゆっくりと動く。  内側の線をなぞり肌をつぅっと撫でられ、錦はシーツを両手で握り込む。  ゆっくりと奥深くに下り手招くように曲げた指が、そっと性器の表面を撫でた。 「アッ」  一瞬触れただけなのに、膝が跳ね膝が崩れていく。  足の付け根を二度叩かれ、ゆっくりと左右に開く。  錦は顔を覆い、海輝に従う。  視線が集まるのを肌で感じ、身を竦ませる。

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