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『戯れに似た応酬』
「特別な所だ。僕は特別だから君の恥ずかしい所も見せてくれるでしょ」
「お前が特別だから、じっと見られるのは抵抗がある」
「初々しいな。僕も凄くドキドキしてるよ。苦しい位さ」
海輝の言葉に小さく頷く。
知ってる。
溜息まじりに返した。
「頼む。お前の好きにされたいけど、恥ずかしくてどうにかなりそうになる」
目元を隠した腕がいつの間にか汗でぬるつく。
「どうにかなれば良い」
「ン……っぅ」
戯れに似た応酬に乱れた吐息が混じる。
海輝が柔らかな内腿に吸い付き、歯を立てる。
唾液で濡らしながら膝まで辿り、脹脛から手に包み込んだ足首の皮膚を吸い上げた。
花弁を散らしながら、唇が爪先へ行きつく。
ぬるりとした粘膜が指先に吸い付いた。
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