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『余計見たくなる』
「予想通りフワフワして気持ち良い。少し蒸れて来てるな」
吐息が地肌に掛かり錦は思わず顔を覆っていた両手を伸ばし性器を隠した。
僅かな沈黙ののち、海輝が「あの錦君?」と笑いを含んだ声で問いかけてくのを、そっぽを向いて知らんふりをする。
「こら。隠すんじゃない」
見るのは少しだけだ。
「意地悪だなぁ。でも、逆にエロいよ君。足開いて手で隠す姿なんて誘ってるとしか思えない」
それに、そんな風に隠されると余計見たくなる。
立てた膝の間から海輝が笑顔を見せる。
意地悪はどっちだ。
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