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『ハードに愛してあげようか』

「うるさ、い……」 「濡れ濡れのお股で、まだ気持ち良くないなら非常に残念なんだけど、どうなのかな」  そんなの口に出来ない。  見ればわかるじゃないか。  嫌そうに見つめると海輝がにこりと微笑む。 「じゃぁ、素直になる様にハードに愛してあげようか。もっと大きな音聞いてみる?」 「だ、駄目」  愛撫を緩め錦の息が整うのを待つ。  少しずつ息が整うと期待の籠る瞳が錦を見つめる。  こんな時なのに、愛しい男の瞳はとても美しい。  その瞳が錦を見つめたまま微笑んだ。  錦の口からどうして言葉を引き出したいらしい。

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