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三十三話:『生々しい芽吹き』
吐息が混じり溶けあう。
熱い息を吐くが吸い込む空気もどこか湿り気を帯び生温い。
体内で熱が籠ったままだ。
何時まで経っても冷めない体が熱を持て余す。
酸欠気味で、思考が鈍る。
「凄い……はぁ、はっ、ぐちょぐちょだ」
唇が触れる程の距離で、熟れた香りを吸い込み足の間を覗き込む。
陰嚢、会陰、そして海輝が指先で広げようとしている後孔までぐっしょりと濡れていた。
海輝が小さな窄まりに指を添えぐっと力を籠める。
「物欲しそうにパクパク動いてる。スケベな処女だなぁ」
それはお前の所為だと言いたいところだが、宛がわれた指先に徐々に力が加わり口を閉ざす。
粘膜が空気に触れた。
このままでは秘部を抉じ開けられてしまう。
そこでようやく抗議の声を上げる。
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