166 / 245

『お願い』

「錦君。僕の、錦。君が愛おしくて仕方ない」 「おねが……、お願い、だから、一緒に……」 「僕のも触ってみる?」  ――海輝の?  切れ切れに口にすると「そう、僕の」と笑う。  戸惑いが無いと言えば嘘になるが、錦の体の隅から隅までを好きに食む海輝と同じようにできると思えば拒む理由など無い。  一方的な奉仕ではなく、同じように海輝に奉仕出来る。  海輝がする様に、錦も海輝を好きにできる。 「僕の事も愛してくれる?」  甘美に響く言葉に、迷う事無く頷くと少し驚いたようだが「楽しみだ」と笑う。  粘り汚れた手を気にすることなく、海輝は指を絡めて錦と両手を繋ぐ。 「じゃぁ錦君に愛してもらう前に、エッチで可愛いオナニー見せてくれたお礼させてね」

ともだちにシェアしよう!