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『こじ開けた』

「ぅう……! ンッ……あっあ、ぁあっ」  腰を突き出し上下に動かし、海輝の舌にリードされて踊る。  糊のきいたシーツは、熱と湿度で使い古したかのように柔らかく波打つ。  シーツを乱し溺れ沈みながら、息を止め精と共に切なげな溜息を吐く。  ちゅっと肌を吸われて舌が離れる。  体は弛緩しているのに、足の指先まで感覚が研ぎ澄まされている。  達した後、触れられても居ないのに体がびくびくと跳ねた。  熱い息がかかり滑る後孔に唇を落とし吸い上げる。 「っはぁッ……ンっ、駄目って、言った……のにっ……ふ、ぁっ」  ふぅっと息を漏らして海輝が笑う気配がした。  内側に萎み刻まれた細かい皺をそっと舌がなぞる。  立てた足に力がこもり、繋いだ手が枷となり抵抗を阻む。  唾液を滴らせ尖らせた舌が、肉の輪に纏わりついた。  身をくねらせて、舌の愛撫から逃げようとすれば一度舌が外れ、唾液が垂らされる。  そして濡れた小さな穴を舌先がこじ開けた。

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