170 / 245
『貪欲さを知る』
「あっぁあ‥…――っあぁ、はっあぁんっ、……やぁ、やだぁっな、か、掻き回すの、だめぇ」
じゅるりと音を立てて吸い付き、懇願にも止むこと無く汁気のある音が室内に響く。
唾液が泡立つのが分かる程、執拗に舌で掻き回され、先程までさんざん嬲られた性器が物欲しげに熱を灯す。
「んっ、んっ、んんっうっ、うぅ、はぁ……」
いつの間にか外された両手が、自らの熱に触れる。
指を絡ませると、びくりと震え心地良さが広がる。
「っぁぁん……んっ、ひぁ」
充血しはち切れそうな性器と陰嚢を両手で包み優しくなぞる。
舌の動きに合わせ両手で自らを解放しようと、感じる場所を探して愛撫した。
屹立を擦り上げて、指先で陰嚢の根をくすぐる。
性感が高まる中、稚拙な指使いでも強烈に感じた。
「うっん、んっ、あぁ、はっ、あ、はぁ」
滑りが増して、愛撫が滑らかになる。
何度も果てたのに枯れる事を知らない体の貪欲さを知る。
深く埋めた舌が出入りするたび、泡を含む唾液が流れシーツをさらに濡らす。
ともだちにシェアしよう!