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『感極まる声』
幸福感に包まれたまま、錦は海輝の胸に両手を這わす。
筋肉の弾力を楽しみながら下腹へ移動する。
汗ばんだ掌の感触は気持ち悪くないかと心配したが、拒絶の色はない。
その代わりに海輝が小さく息をのんだ。
しっとりと汗ばんだ肌に錦の鼓動が高まる。
そろそろと肌に這わした指先を下すと、下生えに触れる。
地肌に指を這わせ性毛をかき分けると所々濡れ固まっていた。
「はぁ……錦君……」
上ずり感極まる声に、恋人としての自尊心が擽られる。
きっと海輝も、何度も気をやる錦を見てこんな風に満たされたのだろう。
海輝も同じ気持ちだったのだと思うと、喜びも一入だった。
両手をさらに進めると、張りつめて濡れている皮膚に行きつく。
そして、硬く隆起した海輝の性器に触れた。
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