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『触る所全部』

「ふっ、はぁ、濡れて来たな」 「錦君の、エッチ」 「その、痛くはないのか? はち切れそうだ」 「ンっ、はぁ、気持ち良い凄く良い」 指の輪を狭くし擦り上げて、もう片方の手で脈打つ竿を愛しむ。 根元から丁寧にすりあげ、何度か繰り返した後で陰嚢裏側に指を差し入れて撫であげる。 「あっ、上手。凄く感じる、気持ち良い……ふふ、僕の感じる所、分かった?」 俺がするところ全部だろ。 そう返すと、ひねりが無いと言われる。 何故だ。 錦は海輝に何をされても乱れてしまうのに。 「錦君は、僕が触る所全部が性感帯だけどね」 元々は性感の無い場所が殆どだった。 淡く幼い風情の体を彼が淫らに変えたのだ。 ――それならば、海輝の体を錦が変える事だって可能な筈だ。 「……俺も頑張る」 「へぇ?」 「頑張って海輝を開発する」 顔を真っ赤にして宣言すれば、海輝が頬擦りをし耳朶に唇を寄せた。

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