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『何かの間違いではないのか』
跨ったまま腰を浮かせ、シーツについて居た両膝を天に向けて曲げる。
膝を立てなければ蹲踞の姿勢に近い。
「良いね。そのまま後ろ手に付ける?」
「……こうか?」
左右に足を大きく広げ、後ろ手を突き足の間を見せる。
蛙みたいだ。
それに、如何考えても全て丸見えで正直恥ずかしい。
まさか、これが海輝の望みとは。
「何だか間抜けな恰好なんだが……こんな変な恰好させたいのかお前」
何かの間違いではないのか。
本当にこれであってるのか、思わず海輝に問いかける。
自信無く問う錦に、彼は嬉しそうに頷いた。
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