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『内側に隠された切なさ』

 後孔から会陰を擦り付ける様に海輝が性器でつつき撫でる。  ぬるりとした熱が皮膚越しに内側に隠された切なさをとらえた。  幾度となく、収縮する奥深い場所から甘い痺れが走る。  恋人の欲情した瞳。  雄の視線が肉体的快楽よりも錦を強く酔わせる。 「んっ、んっっぁ、あっはぁ、はぁ、あぁ」  ゆっくりと腰を前後すると、まだ温かく濡れた肌が擦れ合い海輝の熱が馴染んだ。 「――凄いっ錦君……お世辞抜きで、凄く、良い。上手だ」

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