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第20話 本当ですか? ②
「…、本当に…俺のこと……」
直継が呟くと、忠直は口を塞ぐ直継の手をそっと外し、
「好きだよ、本当に。だからこの気持ち、直継君も同じだったらいいなって…。直継君も俺のこと少しでも……」
そこまで言って、言葉を詰まらせた。
「同じ…です。俺も…忠直さんのこと…」
直継が言った。
今まで黙っていた、7年間も思い続けていた気持ちを。
今でもはっきり覚えてる。
忠直さんに出会った衝撃。
忠直さんを好きだと確信した時の嬉しさと、もう一度会いたいと思い続けた日々。
再開できた時の感動。
そばにいたいとずっと願っていた事を…
全部全部込めて言った。
「俺も忠直さんが好きです」
「!!!!」
忠直の目は驚きで見開かれ、そしてその整った顔を嬉しそうに、くしゃりと歪ませ泣き笑いすると、直継をきつく抱きしめた。
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