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「なれば――その口で、奉仕せよ」
「ひくついて……すごく、狭そうだ――」
「っ、ぁ、ああ――」
指を食まされ、宗明の牡を掴む手に力が篭る。
――これが、今、探られている箇所に……。
ふっとよぎった考えに、下肢に凝る熱が、いっそう強くなった。
「はっ、ぁ、あっ、あ――――ッ!」
大きく体を震わせ、仰け反り、春吉が欲を放つ。指が、それを助けるように内壁を撫でた。
「ぁっ、ぁ、ぁあ」
小刻みに震えながら全てを放ち終えた春吉が、絶頂後の気だるさに身を包まれていると、指が抜かれて抱きしめられた。労わるような口付けを瞼に受け、目を上げると唇が柔らかく押しつぶされる。
「今宵は、ここまでにしておこう」
「でも――」
「徐々に、慣らしていこう。壊すのは、本意ではない」
「覚悟を、して来ました――最後まで、お相手をさせてください」
不安げに見上げてくる姿に、宗明の喉が鳴る。押さえ込もうとしていた渇きに掠れた声で、告げた。
「なれば――その口で、奉仕せよ」
それに、身を起こして春吉が従う。濡れたものが牡に触れて、宗明は熱い息を漏らした。
「んっ、ふっ」
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