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「名を、呼んでくれ」
「ひっ――ぁ、あ」
そのまま、緩急をつけて舐りつつ、内腿を撫で上げ男の印を持ち上げるように掌で包み、捏ねた。
「はっ、ぁ、あ――」
「名を、呼んでくれ」
濡れた音に混じった声に、春吉の瞳が揺れる。
「む、ねあき――さま…………あっ、あぁ」
おそるおそる名を呼ぶと、応えるように宗明が牡の先を捏ね、わき腹に唇を滑らせる。身を震わせていると、濡れた、暖かなものに牡を包まれ、快楽と羞恥に眩暈を起こした。
「はっ、あ、ぁあっ」
崩れそうになった腰を宗明が両手で支え、口腔で春吉と戯れる。がくがくと震える足で床を踏みしめ、宗明の肩を掴み、必死に体を支えている姿が愛おしい。
「はっ、ぁ――むね、あきさま、も、ぁ――放して…………ぁ、あっ」
きゅう、と春吉の尻に力が入る。それを揉み解すように両手で包むと、首を左右に振られた。必死に絶頂を堪える姿に、宗明の胸に暗い劣情が浮かぶ。
「はっ、や、ぁ、ああ――だめっ、だ、だめっ、ぁあ、あ」
わざと濡れた音が立つように口淫を施すと、春吉の嬌声が大きくなる。必死に堪える姿を、もっと見たいと根元から舐めあげると、牡が大きく震えた。
「あっ、あぁ、あぁああ――――ッ」
身を強張らせ、大きく震えた春吉が声と共に精を噴出す。それを全て飲干し、放った後の余韻にぼうっとしている春吉に笑いかけた。
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