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「息を吐き、力を抜け」
「ひぁあっ」
宗明の体の下で、春吉の体が跳ねる。内壁をなぞり、広げ、擦られながらも宗明に絡みつく舌に、指に、荒くなっていく自分の息を自覚しながら、宗明は春吉を高めた。
「はっ、ぁ、んっ、はぁ、ぁっ、あぁ、あ――――――ッ!」
昇りつめた春吉の手が、強く宗明を刺激する。それに促されるように、春吉の顔に宗明が吐精した。
「これで、おあいこだ」
肩で息をする春吉の頬についた液を拭いながら笑いかけると、はにかまれる。自分の液で汚れた春吉の唇を唇で押しつぶし、膝の上に抱えた。
「床の上では、痛かろう」
それが何を意味するのかを察した春吉は、宗明の肩に額を乗せた。あやすように背中を叩き、そそり立つ牡を小さな尻の奥の窄まりにあてがう。
「息を吐き、力を抜け」
「んっ――はっ、ぁ、ぁっ、ああっ、は、ぁあっあ」
ゆっくりと、宗明の一部が春吉に飲み込まれる。押し出されるように春吉の口から音が溢れ、宗明が官能のため息を紡ぎながら仰け反る首筋に唇を寄せる。
「春――」
「はっ、ぁ、あ……むね、あきさま」
甘くかすれた声で名を呼びあい、唇を重ね、同じ旋律を奏でるために二人は踊り始める。強く、しなやかな動きは大きなうねりを生んで二人を包んだ。
「ぁ、あっ、あ、ぁ、あ、あ、あ、あ」
穿たれるたびに短い声を発す春吉が、体中で宗明にしがみつく。その体をしっかりと抱きとめた宗明の額に、うすっらとかいた汗が髪をはり付かせている。
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