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どういうご関係で
にやにやと笑いかけると、上司が顔を引きつらせる。
とにかく、君は絶対出席ね。
今田は捨て台詞を吐きそそくさと出ていく。
山田もしかり。
上司の仕事部屋なのに、何故か上司を追いだす形となった海輝は「え~」と情けない声を出した。
せめて、今田のパソコンに悪戯をしようと画面を覗くがロックをされている。
それはそうだ。
いくら今田とはいえ、ロック位するだろう。
残念。
つまんないなぁとデスクに戻れば、伊藤がにやけながら吹雪饅頭を頬張っている。
「貴方常に何か食べてるけど、血糖値大丈夫ですか」
「おやつタイムなんだよ」
「常におやつタイムじゃないですか」
「まぁまぁお疲れさん」
どーぞどーぞと、取引先の社長の顔入りどら焼きを差し出してくる。
どら焼きにプリントされたリアルなおっさんの顔。
歯を出した笑顔の目と目が合う。
何これ罰ゲームか。
「伊藤さんは取引先の社長とはどういうご関係で」
「何、実は疲れてるの? ちょっと何言ってるか分からないんだけど」
――海輝も錦宛のクリスマスプレゼントの一つに、顔どら焼きを贈ったのだ。
「こういうの特別な相手に送りませんかね」
「あぁ、これはお裾分けだよ。受け狙いでお客さんに配ってるんだとさ。でも正直ゴルゴ顔のオッサンの笑顔のプリントとか、受けるか滑るかのどっちかだね」
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