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錦と自分の間に割り込もうものなら、最悪殺しても罪にはならない

現在海輝は朝比奈上層部の命令で、コンサルティング部門に所属している。 一応「社内」コンサルタントなのだが。 担当が主に業績の悪いグループ企業の支援が業務の半分を占めている。 仕事内容を省みれば正直「社内」コンサルタントと言われてもしっくりこない。 いっそ、社内じゃなくて社外のコンサルタント使った方が良くないかと思う事も多い。 今田とは、今年の夏からの付き合いだ。 プロジェクト内容によりメンバーが入れ代わるので、チーム解散と同時に互いの関係性もリセットされる。 つまりプロジェクトが終了すれば、メンバーとはおさらばなので気に留める事は無かった。が、前々からこの男は気に入らなかった。 普段なら歯牙にもかけない冴えない男だが、彼は、錦と海輝の再会を二度も邪魔したのだ。 海輝は、食に執着する熊のごときに錦に執着している。 つまり、錦と自分の間に割り込もうものなら、最悪殺しても罪にはならないと本気で考えてるのだ。 ――完全に私情である。

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