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安心しろ。お前以外の男は知らない

『つまり俺とお前では強姦は成り立たないと言う事だな。俺はお前に何をされても結局許してる。お前が俺に許されたくて機嫌取りをするから、何をされても受け入れている。お前がとんでもない助平で変態だと思う事はあるが、強制されているとか、嫌だと感じた事は無い。恐らくこれからもそうだろう。だから、お前が強姦したくても、強姦にはならない』 海輝は徐々に自分の顔が熱くなるのを感じる。 錦君何時の間にそんなに大人になったの。 と言うか、微妙に勝ち誇った言い方は何なのだ。 海輝が常にポジティブな思考を持つように、錦は錦で多少ネガティブな所は有るが、自分は常に正しく間違う事は無いと謎の自信を持っていた。 「男は獣だと知らないのかね君は。信頼を寄せている紳士でも、ベッドの上では野蛮人になるんだよ」 『安心しろ。お前以外の男は知らない』 「当たり前だ」 『だから、問題ない』 「ふぉあ!?」 『それから、お前はお前が思っている以上に紳士だと言える。お前はなんだかんだ言い、俺にだけは誠実で俺にだけは暴力を振るわないじゃないか』 「そりゃぁ、君は特別だもの」

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