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錦は、もうすでに食べ頃なのだ

「う、うん。へへ。受け狙いもあったんだけど、キスとかした?」 『してない。若狭先生が凄く冷やかしてきたから少し恥ずかしかった。あと印刷とは分かっていても、目が合うと落ち着かない』 海輝はむせび泣きたくなる。 錦がでれたああああ! クララがたったと言う勢いで、感動の余り叫びたくなる。 その後、照れ乍らクリスマスプレゼントのお礼とメッセージの後は、年末の話で盛り上がっていた。 錦が幼いころからセクシュアルコンタクトは何度もしている。 去年夏、七夕を境に錦は性に対して肯定的になった事を海輝は敏感に感じ取っていた。実に喜ばしい変化だ。 虐めると怒るのは変わらないのだが、随分と素直な態度を見せる。 流石に玩具で自慰を提案したら「死ね」と言われたが、それにしてもセックスを連想させる言動に対し拒否反応は無いし前向きになった。 何が言いたいかと言えば『期待』が膨らんでいた。 錦は、もうすでに食べ頃なのだ。

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