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神よ、貴方はそこに居たのか。
「ねぇねぇ錦くぅん! 僕の家でお泊りと言う事は僕が帰ったらエプロン姿でお迎えとかしてくれるのかなぁ」
受話器を握りしめ、体をくねらせて媚びた声がでてしまう。
幾ら容姿が整っていても、気持ち悪い光景だ。
しかし、海輝はそんな事どうでも良かった。
錦君のエプロン姿。はぁはぁ。
清楚で可愛くて何か新妻みたい。
ぐふふ。と某青い猫型ロボットに似た声で笑ってしまう。
ぐふふふ。堪んない。
『構わないが……ただエプロンではなく、割烹着持参するつもりだ。それでも良いか?』
「かかか、割烹着ィ……!」
割烹着だと。
何というハイレベルな技を繰り出すんだ。
神よ、貴方はそこに居たのか。
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