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ロマンと萌え萌えとエロのミルフィーユではないか。情報を詰め込み過ぎだろ錦君。

『袖がある方が何かと使い勝手が良い』 「良い!! 良いよ錦君。新妻な錦君はぁはぁ」 まてよ、新妻と言う事は人妻であり、彼の年齢的に幼妻でもある。 何て事だ。素晴らしきトリプルコンボ。 とんでもない美人な現役高校生の恋人が、新妻で人妻で幼妻とか。 ロマンと萌え萌えとエロのミルフィーユではないか。 情報を詰め込み過ぎだろ錦君。 そんな可愛い恋人が、仕事から帰ったら出迎えてくれるなんて夢みたいではないか。まさに新婚生活だ。 「ご飯かお風呂か錦君か……勿論錦君を頂くとも。割烹着姿の錦君。むふふ」 海輝は誰も居ない部屋に帰る事に、寂しさや孤独など特別何かを感じたことはない。何故なら、足を踏み入れればセンサーが働き照明が灯るし、冷暖房も予約設定しておけば快適に帰宅できる。寂しさの要因など何一つない。 所謂一人暮らしあるあるの「暗い部屋に一人帰る」「物音のしない部屋、寒くて寂しい部屋」と言う経験は、学生時代と共に同時におさらばしているし、何よりも繊細さ等皆無な海輝は、例え暗く寒い一人暮らしの部屋に帰っても寂しさを感じることはまずない。 しかし、大好きな錦が迎えてくれる。 夜自宅へ帰れば、彼がお帰りと迎えてくれる。 温かくて甘い。何それ想像だけでも幸せ過ぎて少しだけ呆けた。

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