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その妄想を現実にすれば良い

「運命だな」 『ん?』 「何でもない。それで、何の話だっけ」 『俺でそんなことできるのかお前』 そこかよ!と思いつつ「まぁ、恋人だし。錦君以外をおかずにしたら問題でしょ」と返す。良かった、嫌がられて居る訳ではない様だ。 『想像の俺はどんな風だった?』 え?? 聞きたいの? 意外過ぎる。 真っ赤になり怒ると思ったのに。 「いや、どうって」 プレーなのだろうか。 何時何処でそんな手管を覚えた。 散々セクハラをしていた海輝は、自らを棚上げして錦にセクハラだと嗜める。 『俺が質問している。応えろ。想像の俺はどんな風だった』 乳首弄られて恥ずかしそうにしてたり、揶揄ったら涙浮かべて怒ってたり、指や舌で大事な所を苛めれば半泣きで喘いでいたりとか。 先に言うが妄想ではない。 忠実に過去を再現しているだけだ。 後は事実を元にした想像、その八割方が記憶を復元したものだ。 「凄くエッチだったね」 『お前に抱かれていたのか』 「うん」 時々大胆に上に跨り腰をぎこちなく動かしたりとか。 あれは素股をしてくれた時だったか。物凄く可愛かった。 『その妄想を現実にすれば良い』

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