「そ、その心は」 「海輝の私生活に興味がある。どんなベッドで寝ているか気になった」 「海輝さんの海輝君が深海でどんな状態で生息してるかは興味ないかい」 「寝室にも水槽があるのか？」 「OH……新妻で人妻で幼妻にピュアピュア無自覚煽り系属性は追加された。何という罪深さ。強欲特盛じゃないか」 ピュアピュアなので、錦は分からなかった様だ。 本当は一緒に寝るつもりだった。今までそうだったのだ。 だから、今回も当然一緒に寝るものだと錦も考えていたのだろう。 自宅でも目を通したい資料があるから、とか、年末まで本家側との仕事も重なり不規則な生活になるから、等、これが寝室を別にした理由だった。錦の生活リズムを崩す訳にはいかないので客用の布団を用意した。 と、いうよりも一緒に寝たら年末前倒しで絶対スケベな事をして錦を怒らせる自信があったので、寝室を別にしたというのが本当の理由なのだが、お気に召さなかったようだ。 寝室が別と知り明らかに落胆した表情だった。