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可愛いがバールを引きづり乍ら殺しに来てるよ!?
「お、お、お弁、当」
「不要なら俺が食べる。作り置きは基本制限をされているが、冷蔵庫で保管して食前に加熱すれば問題ない」
「おべんとう」
「所謂『恋人に作って欲しい定番のおかずナンバースリー』とやらを調べて入れてみた」
海輝の顔にざっと線が入る。
白目を剥く姿は月影何某だ。
錦、何て恐ろしい子!
「ひえええ! 殺しに来てる可愛いがバールを引きづり乍ら殺しに来てるよ!?」
「失礼な。毒はいれてない。もう良い。自分で食べる。返せ」
「嫌だこれは僕のだ誰にも渡さないぞ」と海輝はランチボックスを抱きしめ、上体を反らす。
「しかも、何その恋人に作って欲しい定番おかずナンバースリーとか!? どこでそんな知識入れたんだい」
「昨日亮二が教えてくれた。俺はそれをヒントにメニューを考案した」
亮二?
誰、その男。
しかも昨日?
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