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オーバースペック男殺しめっ!

「貴方の事は如何でも良いんです。錦君の為にお仕置きでも説教でもされてください。錦君の為なら光栄な事でしょう。そうそう、錦君。僕の錦君なんですがテレビ番組でローストビーフ見て美味しそうだねって漏らしただけで、あの子ってば自分は食べれないのに昨日の晩御飯、僕の為にローストビーフを作ってくれたんですよ! 自分の分はきっちり火を通しているのがまた何か可愛い。あと驚いたのが夕食後のデザート用意してくれるんですよ。マジか錦君。あの男殺しめえええ!! スイーツなんて自分は食べないのに僕の為に!! 僕の為にいいいいい!! 初日はロールケーキでした。卵焼き器で作ったんですって。次の日はティラミスプリン! すごく美味しかった」 『何でも炭にするか液体化させるか二択だったのに。成長しましたよねぇ』 「デザートをウマウマしてる僕をお茶を飲みながら穏やかに見つめて来るんですよ。昔なら、生クリームをスプーンにすくい食べてると、気持ち悪そうな目で見て来たのに! 今でもゴミを見るような目で見て来る事あるけど、この温度差がやばい。アメとムチとかもうヤダ。好きっ。しかも今日なんてお弁当!! あの錦君がお弁当作りですよ? 何なんですか、オーバースペック男殺しめっ! 大好き! あと寝顔が滅茶苦茶可愛い寝起きも殺人的に凄まじく可愛い。恥ずかしそうに笑う顔も嬉しそうに笑う顔も楽しそうに此方を見る顔も、拗ねる顔もっ、もう、可愛い! 僕今日仕事来るの辞めようかと本気で思いました。錦君とずっと一緒にいたい片時も離れたくないぃいいい」

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