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オッサンの白目アヘ顔とか地獄ですね。気持ち悪いので殺しといて下さい!
『唯一面白かったのは鍋を空焚きして底をぶち抜いた時に、屈辱に震える錦の姿に大笑いした位です』
顔を真っ赤にして、驚きと悔しさにプルプルする錦とか。
「はぁあああああ!? 何それ見たい!」
ざわめきが増す。
若狭の背後が少しうるさい。
『ちなみに今株主総会開催中です』
「そんな大事な席で僕の電話出たんですか?」
『錦に何かあったのかと思いましたが、楽しく過ごせている様で安心しました。あぁ、貴方の声はスピーカーにして皆で聞いてます』
「オッサン共が僕の美声に欲情したらどうしてくれるんですか? 気持ち悪い」
『殺意が湧いても欲情する人は誰も居ないので安心してください』
「それよりも錦君の魅力に変な虫が寄り付いたらどうしてくれるんですか?」
スピーカーと知らずに、錦の素晴らしさを知らしめてしまった。
彼は朝比奈の権限を手放し、表舞台から降り身を隠した人間なのだ。
皆の眼から隠れていたと言うのに、なんて事だ。
「僕の錦君に手を出したら生まれて来たことを後悔させますから。皆さん聞いてますか?」
『貴方の図太さに皆様白目向いてますけど』
「オッサンの白目アヘ顔とか地獄ですね。気持ち悪いので殺しといて下さい! じゃぁ失礼!」
『寧ろ貴方が死になさい』
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