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好きな子と戯れるのはかなり幸せなことだ。
スェットのウエストに通された紐を片手で器用に解く。
サイズが合わなくて緩いパンツは錦が身じろぐだけでも、じらすように脱げていく。大きすぎて裾を曲げて穿いていたなと笑う。
手を入れて尻を撫でるように動かせばそれだけで膝までずれ落ちる。
胸を晒したまま、膝を立てれば更に肌が晒されていく。
剥き出しの足を撫でながら指先に引っかけた布を足首まで引きずり下ろす。
足を片方ずつ抜く協力的な動きに満足して、海輝は錦の膝を撫でる。
「力抜ける?」
緊張した面持ちで足から力が抜けたのを見て、合わさる膝を倒していく。
足の間に入り込み、錦に覆い被されば少し照れた顔をして見せた。
優しげに笑めば、安堵の表情を見せる。
髪の毛を撫でながら、露わにした額に唇を落とす。
頬を撫でこめかみ、鼻筋に順に口付ければくすぐったいのか錦が小さく笑う。
かなり可愛い。
こんな時なのに、興奮より錦の可愛さに海輝は嬉しくなる。
好きな子と戯れるのはかなり幸せなことだ。
海輝は自身が身につけているスェットを脱ぎベッドの下に落とした。
下着だけを残し肌を露わにすれば、錦が筋肉の動きを不思議そうに見る。
恐る恐る触れてくるのを笑い、抱きしめた。
肌が重なると温かくて、鼓動が交わるようで多幸感がある。
口付けの続きを求め、錦の頬に触れた。唇に触れる皮膚の滑らかさに、うっとりとする。
錦の体は抱きしめるだけで心地よい。
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