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何故ベッドにドレッシングを持ち込むんだ。 *性描写あり

ローションのボトルとコンドームの箱を両手に持ち、転がる。 我ながら間抜けだ。しかも下着は中途半端に脱げている。 一応逸物は下着の中に納めたが、下生えの生え際が見えている。 こんな姿を錦に見せているとは。どうせなら、下半身丸出しにして全てを見て欲しい。目の前にどーんと置かれた海輝の海輝君を前に、錦がどんな表情をするかみたい。 「それは何だ。ドレッシングか」 何故ベッドにドレッシングを持ち込むんだ。 容器がドレッシングに似ているが、こんな時にそんな物出すなんてどんなマニアックなプレーをするというのだ。やるなら蜂蜜を使う。 「ラブローションとコンドームだよ」 覆い被さった錦が小首をかしげる。 避妊具位は保健の授業を受けているのだから分るだろう。 「ローションはインサートのために錦君の大事な所を濡れ濡れにするんだよ」 暫く錦は手元を見つめ、何か思いついたのかローションを取り上げる。キャップを取り外し、勢いよく海輝の腹にローションをぶちまけた。 予想外の行動に驚きながらも、糸を引きながらシーツに流れる程に量に、思わず笑ってしまう。 「うわぁ、マジかよ君」 「出過ぎたな」 「どろっどろだ。何、僕でローションプレーするのかな」 「これは洗濯糊なのか?」 「はははは」 そんな訳あるか。 錦と居るとジェットコースターに乗った気分になる。 これからセックスするのに、どうしてこうも面白おかしい気持ちになるのだろうか。

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