「はぁ……っ」 布を更に引けば、肌に食い込む。性器の先端がすれるのが感じるのか、錦が小さく「下着」と口にする。 「下着がなぁに？」 ニヤニヤしながら、指先で下着のウエストを引っ張り離せば伸縮性のある布が肌を叩く。我ながら、意地悪だったかなと思う。 怒ってくるかと思ったが錦は困ったような途方に暮れた顔を見せる。 卑怯だ。 その顔は可愛すぎる。 意地悪したことに罪悪を覚えてしまう。 「中……苦しい」 小さな声で、まるで自分が悪いことをしたかのように呟く。 「痛い」 痛い。 錦の口からは最も聞きたくない言葉、ベストファイブに入る。 そして、やはり顔が可愛い。 懇願の響きに海輝は意地悪モードから、溺愛モードに切り変わった。 駄目だ。 完全敗北した。 二度目の無条件降伏だ。