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三度目の無条件降伏をした瞬間だった。*性描写あり

「いや、今更そんな殺生な。ちょっとだけでも駄目?」 「取れ」 「……え?」 「何も付けるな」 彼の言いたいことを理解して、海輝は「ジーザス」と呟く。 「あのね、それは流石に駄目だよ」 「駄目だ。取れ」 この子は何を言ってるんだ。 散々中出しなどの言葉を使い、卑猥な言葉で錦を辱めて楽しんだ。困ったり怒る顔を喜んだ。しかし、本気で何も付けずに挿入をするつもりは無かった。 彼の体にどんな負担があるのかが分らないからだ。 「あのね、錦君。流石に処女が生挿入して欲しいとかエロ的ロマンだけど、現実問題相手の都合も考えずステルシング願望の有る童貞のエロい妄想だよ。そんな性的ファンタジーを素でかますとか僕ぁ君がエロ過ぎると喜ぶ前に色々と無知無垢なところが心配になる」 「……初めてなのに、そんなもの付ける方がどうかしてる」 「あのね、錦君流石に生挿入は君も大変だと思う」 「初めてなのに、俺とお前を遮る物があるのはどうなのだろう」 「錦君」 「初めては一回しかないのに」 ジーザス。 セックス未経験の美人な恋人が生挿入を要求してきた。 生挿入中出しが許された童貞卒業式とか幸甚の至りである。 「性交して繋がるのに。故意に隔てる必要があるのか」 錦の大腿が海輝の腰を擦りあげる。 先端に薄膜の突起が密着し、あとは根元まで下ろせば装着完了だ。 亀頭に被せたまま固まる海輝の手に錦が手を重ねる。浮き出る骨の凹凸を指先で撫でて、潤んだ瞳で「外せ」と命令口調で懇願される。 これで落ちない男がいたら、そいつは男では無い。 「そんなの付けなくて良い」 錦の下着に続き背後に避妊具を投げ捨てる。 三度目の無条件降伏をした瞬間だった。

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