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第2話

あの日から約2ヶ月程が経った 昌は手続きをいろいろ済ませて晴れて薗田家の一員となった 奏斗と昌は2歳違いで今は昌は奏斗と同じ高校に転校した。特に校内で出会う事もなく、家でも一言二言しか喋らなかったので、奏斗はあまり気にしていなかった 「かなちゃんはどこ行くんだっけ?」 「専門」 「あぁ、言ってたね」 昼休憩の間。そんな話を友達の榊 優也(さかき ゆうや)としていた。 榊は奏斗とは仲の良い幼なじみであり、眩しさを感じる程の美形を持ち、背が高く優しいためか、女子からも人気である。廊下を歩いていると度々見知らぬ女子から連絡先を聞かれたりする。その度に榊は忙しいなどと何かと理由をつけてはやんわりと断る 嫌ならキッパリ断りゃいいのに。 奏斗はいつもその光景を馬鹿馬鹿しいと笑う 一方奏斗も同じく美形であるのだが、顔に似合わず毒舌で、おまけに愛想も無いため、彼女はおろか、友達さえも少ない そんな奏斗の唯一無二の友達が榊 優也なのである 奏斗は優也によく懐いていた 毒舌な奏斗に懲りずに隣に居てくれる。そんな優也の存在が奏斗にとってはとても大事なものだった いつしか奏斗も優也にだけは毒舌では無くなっていた 「ゆうは?どこ行くんだっけ」 「んん、まだ迷子。その卵焼きちょうだい」 「唐揚げと交換な」 「えー、やだぁ」 人気の無い校舎の裏庭で2人きり、そんな他愛ない話をするのが、奏斗はとても好きだった

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