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【六】—陰陽師衆動乱—

あらすじ 再び都から、千珠に宛てて文が届く。二年前に起きた陀羅尼事件の首謀者・佐々木猿之助が、再び都にて悪事を企んでいるというのだ。猿之助は能登国に封じられていた妖を手に入れ、都を転覆させんと目論んでいた。奇しくもその妖は、半妖。望まれぬまま生を受け、理由も分からず人々から忌み嫌われ洞穴に封じられていた、幼子の姿を成す妖であった。心優しき千珠は、哀れな幼子を斬って都を救えるのか。陰陽師衆の因縁も絡んだこの一件、千珠は何と戦うのか。そして、二年ぶりの舜海との再会。宇月に対して生まれた仄かな思いは、どう変化してゆくのか……。

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