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 意気込みはわかるが、柔らかくてすべすべとした尻の間でぐにぐにとこねられるこちらの方はたまったものじゃない! 「っ  ぅ、……っ」  動くなと言われたからにはじっとしていなくてはと堪えてみるも、うまく行かないことに焦れたのかはるひはシャツの裾を口で咥えて難しそうな顔をするから、こちらはもうどこに視線をやっていいのかすらわからなくなっていた。  ヒロを産んでから更に赤みを増した両の乳首がちらちらと見えて、熱も相まって頭の中がぐらぐらと煮えたぎるようだ。 「はるひ、たの 頼むか  」 「大丈夫です!」 「だ、大丈夫じゃない!」    歯を食いしばってはるひを睨むとびっくりしたのかはるひの体がびくりと跳ねて…… 「  ~~~~っ!」  いろいろなものをぐっと堪えるために呻くと、はるひはやらかしてしまったのかと今にも泣きそうな顔になる。  わずかに怯えたような、身をすくませて泣きそうな顔をされるとまるで追い詰められた小さな草食獣のようで、腹の底に眠らせてある狩猟本能をくすぐられている気分だ。  襲い掛かってどこもかしこも味わいつくしてしまいたいのに、律儀にはるひの言葉を飲み込んで動けないままに低く唸る。 「ク クラド様?」 「  っ、まずは慣らさないといけない。俺に触らせてくれるか?」 「慣ら……」  子を一人産んでいると言うのにきょとんとした様子は、普段どれだけ俺に身を任せているかを教えてくれる。  俺が与えるものを素直に飲み込んで従順に快楽を受け入れて、他に何も考えられなくなったはるひの愛らしさは筆舌に尽くしがたい。  するりと後唇に指を這わそうとしてその手入れをしていない手に目が行った。  剣を振るのに支障がないように削ってはいたがそれは実用本位のやり方で、いつもように丹念に時間をかけてはるひを傷つけないようにしている手とは言い難い。とにかく先に進むことを目指してきたこの状況では、初めての時よりも手の荒れは更に酷いものだった。  こんな手で触れてしまうとはるひを傷つけてしまいそうで…… 「はるひ、こちらへ」 「……え?」 「指では怪我をさせてしまう」  そう言いながら荒れてはいないかと確認のために唇を舐めると、こんな時だけ勘が働いたのかはるひは今にも泣きだすような真っ赤な顔をして激しく首を振った。  目の動きでどこに視線をやっているのか確認しながら、もう一度……今度は見せつけるようにゆっくりと舌で唇を舐める。 「ぁ っ……や、やぁ……ですっ、自分で……」 「はるひ」  極力感情を押さえて名前を呼び、促すように手を差し出す。

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