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「もう少し、下げられるか?」
「こ、これ以上……下げたら、クラド様の息ができなくなってしまいます」
震える内太腿に頬を擦られながら、そんなことは気にしなくていいのに……と思いながら舌を差し出した。
最初に感じるのは汗をかいたために感じる苦みに近い塩気、それからその奥にあるはるひの甘い味。
「 ひゃっ……ぁ 、んっ」
香油も何も使えていないせいか素直にはるひの匂いがして、つい深く深く吸い込んでしまった。
「ゃあっ! くすぐったいですっ」
「ああ、すまないな」
息がどうしてもくすぐってしまっているらしい。
だからと言ってそれで注意する気持ちもなければ容赦する気持ちもなかった。
日の光に触れない体の内側の皮膚は中の血管すらわかるほど白く、肌理の細やかな肌はさらにしっとりとしているように感じる。
そこにある表面的な味と、それを堪能しつくした後に出てくるはるひ本来の味を堪能するように舌を伸ばして舐めた。経産とは感じさせない小さなすぼまりにも丁寧に舌を這わせて、唾液をよく絡ませてそこをほぐすようにより慎重に舌先を動かしていく。
「も いいですか?」
「ふぁだあ」
至近距離で答えてやるとはるひが悲鳴を上げて身を捩るから、仕方なく顔をずらして「まだだ」と告げて再び舌を伸ばす。
はるひは泣き出していないのが不思議なくらい複雑な表情をして、じっと耐え続けている。
ちゅぷ と舌を出し入れする度に震えているのを、頬に当たっている柔らかな皮膚が教えてきて……
「 ぁ、 んんっ 」
「声を我慢しなくていい」
「んっ ぅ、んんっ!」
「他に誰もいないんだから」
そう言って口を押えている手を取ってやると、噛み締められて真っ赤になった唇があらわになった。
充血したために赤い唇は艶を増して、まさに完熟した赤い果実のようで……うまそうだ、きっと触れれば目がくらむような甘い味がするんだろう。
「っ、……おねが、いですっクラド様……、も、その 」
「もう少し舐めていたいのだが?」
「っ⁉」
抗議の声を上げるとばかり思っていたけれどいつまで経ってもはるひの反論は上がらず、俺は心行くまではるひのそこを堪能することができた。
支えるようにしてやると、散々解しに解したそこはあっさりと俺を飲み込んで……
血が集まり過ぎて痛みを訴えていたと言うのに、はるひの柔らかい体の中に包まれてしまうとその痛みが痺れるような快感に変わるのだから不思議だった。
「はるひ、気持ちがいい」
「 んっ、嬉しい……です ンぁ!」
ゆるりと身を下ろしていく姿は官能的だが焦らされている気分にもなる。
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