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僕は、エメラルドグリーンの長い髪を手で流した。 こいゆう風に、物を作っていると、ある野望が出てくる。一度は、書くのを諦めた小説を、再び書きたくなったり、物事のサイクルを知りたくなったりするもんだ。 下界に居る時に、嵌まったBL小説を天界へ、持ち込んだんだけど。 中々、スリリングがあると、思った。 この期に、沢山、情報を集めようと思う。 何たって…。 光皇城は“腐”の巣窟が一杯詰まっている。 まぁ、父親を撲滅させながら、小説の材料を集めるのも悪くはない。 それに、僕は自分の欲に忠実である為に、快楽は己で満たす。 BLの世界に、どっぷり浸かった僕。 イチオシは…。 ファンタジーである。 ご飯を三杯いける調子の、根っからの“腐男子”。 その名は。 ー…小嵐 盈羅(こがらし えいら)。 下界で、使っていた名を愛する、いたいけな十六歳の青年。 もう、本名なんて、長くて、語るのも嫌だ。 そんな感じのノリの僕である。 「ん-…動くかな…」 試しに、一発、従兄に試してみるか。 寝ている間ってのが、勿体無いけど、父に使う前に。 試しておかないと、後から、壊れていたと、なったら、意味が無い。 完成させた父親撃退法を、塵にする訳にもいかない。なにせ、母から貰った古代書のオススメだから。 「解くの、大変だったんだから。試さないと、どういった効果があるか解らないし、一度は、自分の目で確かめなければね…」 動体部分を見ながら、スイッチの位置を確認した。 古代書に載っているものだから、最初は、道具も古いのかと思っていた。 しかし、流石、母だと思う。 古代天界語も古代魔界語も、熟知しているだけあり、細かい所まで行き届いている丁寧さ。こんなに勉強したら、時空の事なんてお手のものだろう。 自慢じゃないが、僕も只今、時空の事に関しては、勉強中だ。 下界では、使う事を躊躇ったりしていたから、中断していた。だけど、天界に戻って来たから、再開。 古代書に、触れると。 次なる原理を、知りたくなる。 此処に来て、正解だった気がするのも、母がくれた本のお陰。

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